緩和ケアとホスピスケアの違いとは?
一般に、緩和ケアにはホスピスケアが含まれます。
まずは、緩和ケアの定義から、みていきましょう。
2002年にWHO(世界保健機関)が出した緩和ケアの定義は、「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者と家族に対して、痛み、身体的問題、心理・社会的問題、スピリチュアルな問題を早期から正しく評価し解決することで、苦痛の予防と軽減をおこない、クオリティー・オブ・ライフ(生活の質や生命の質)を向上させるためのアプローチ」です。
また、がん対策基本法15条には「がんその他の特定の疾病に罹患した者に係る身体的若しくは精神的な苦痛又は社会生活上の不安を緩和することによりその療養生活の質の維持向上を図ることを主たる目的とする治療、看護その他の行為をいう」と緩和ケアが定義されています。
簡単にいうと、がんを含め様々な病気になったときでも、痛みを軽くして、病気になる前と同じような生活に近づけるケアが緩和ケアといっていいでしょう。
2002年より前は、「緩和ケア」=「治療ができなくなった終末期(余命が数か月以内と判断されたとき)の患者様に提供されるもの」という意味合いが強かったこともあり、緩和ケアと聞くと、人生の終わりをイメージされる方も多いかと思います。
しかし、現在では「がんと診断されたときから適切に緩和ケアを提供(2018年3月:第3期がん対策推進基本計画)」とされ、亡くなった後の遺族のケアまでも含むものに変化しました。ただし、遺族のケアはまだ十分とはいえず今後の課題となっています。
歴史的な背景をいうと、ホスピスでの実践を踏まえ1960年代に英国で始まった「死にゆく人への全人的ケアを重視」したのがホスピスケアです。ホスピスケアの考え方を受け継ぎ1970年代からカナダで提唱されたのが緩和ケアです。
なお、全人的ケアとは、がんなどによる身体的な痛みだけではなく、不安や落ち込んだ気持ちなどの精神的苦痛、がんによる経済的困窮などの社会的苦痛、人生の意味や死の恐怖などのスピリチュアル的痛みを合わせて理解し、ケアすることを意味します。
緩和ケアは何をするの?
狭い意味での緩和ケアは、がんによる身体的痛みを和らげることが第一になります。
抗がん剤や放射線治療、手術などの治療をしながら、トラマドールやモルヒネなどの麻薬性鎮痛薬(オピオイド)に痛み止めを行います。
広い意味での緩和ケアは、がんによる身体的痛みだけではなく、心理社会的な痛みや宗教的な痛みに対するケアも行います。
緩和ケアチームのある病院では、患者さま、ご家族様が中心となり、がんによる精神的苦痛を和らげるための精神症状担当医師による精神療法や薬物療法と臨床心理士、公認心理師による心理面のサポート、社会的苦痛を和らげるための医療ソーシャルワーカーによる医療費や生活費、介護保険など支援、理学療法士、作業療法士による生活の質向上のためのリハビリテーション、管理栄養士による食事のサポート、死生観などスピリチュアルケアと宗教的ケアを行う臨床宗教師・チャプレンなど、がんそのものの治療(身体的症状の治療)だけではなく、様々な分野による緩和ケアが行われています。
ただし、病院によっては精神的な緩和ケアが無い場合や、スピリチュアルケアができない病院、主治医に許可をもらい外部のメンタルケアやスピリチュアルケアを受けることができる病院など様々です。
どのような緩和ケアを実施できるかは病院によって大きく異なりますので、ご自身の病院でどのような緩和ケアが受けられるか確認するようにしましょう。
ホスピスケア(終末期ケア)は何をするの?
終末期ケアやターミナルケアとも一般的に呼ばれることがあるホスピスケアは、「人生の最後まで患者様の希望を最大限叶えられるようにする全人的ケア」のことです。
例えば、末期がんの患者様がご家族の結婚式に出席したいとの希望を持っているのなら、どのようなケアや鎮痛をしたらご家族の結婚式に出席できるようになるかを考え、様々な機関・施設と協議し、実行することになります。
もちろん、病状によっては実現不可能なこともありますが、可能な限り患者様の希望に沿い幸せな最後を迎えられるようにするのがホスピスケアといえるでしょう。
なお、ターミナルケア(終末期ケア)には、がんが進行しがんそのものへの治療が不可能になり余命がわかった患者様に対し、無駄な延命措置を行うのではなく、尊厳のある死を迎えられるようにするという意味あいがあります。
ホスピス入院条件について。ホスピスに入るタイミングは?
ホスピスへの入院したい(させたい)と考えたとしても入院には、様々な条件があります。
一般的に家族がホスピスへの入院を希望していたとしても、本人の意思が明確に確認できなければ、ホスピスから入院を断られます。
また、ホスピス入院のタイミングは人それぞれですが、人生における究極の選択をするといっても過言ではないことから、無理強いしないことが鉄則です。
ホスピスの入院条件
現在の保険診療において、ホスピスを利用できる患者様は「主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍(がん)の患者様又は 後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者様」となっています。
がんやエイズ以外の難病などの病気ではホスピスの利用は難しいのが現状ですので、がんやエイズ以外の病気は病院のソーシャルワーカーに相談するようにしましょう。
また、ホスピス(病院)ごとに個別の入院や退院の条件を定めています。
例えば、「ご本人ががんであることをご存じでがんを治す治療ができないことを理解しておられる」(淀川キリスト教病院の入棟の基準の一部を引用)といった条件です。
具体的な入退院基準は病院によって異なりますので、入院したいホスピスの条件を調べるようにしましょう。
ホスピスに入るタイミング
ホスピスへの入院は、患者様が希望したタイミングがベストとされています。
ホスピスは抗がん剤などによるがんの治療をメインにするのではなく、苦痛を和らげることをメインとした施設ですので、「がん治療ではなく痛み軽減をしたい」と患者様が希望したタイミングがホスピスに入るタイミングといえます。
ホスピスへの入院は、がん治療を巡って非常に難しい決断を迫られることになりますので、家族からの無理な説得は禁物です。
また、ホスピスへ入院したからといって、退院が不可能というわけではなく、病状が良くなった、痛みが落ち着いた、自宅に戻りたいなどの理由で退院される方もいらっしゃいます。
ホスピスに入院したからといって、退院できないわけではありませんので、ご安心ください。
末期がんでもホスピス入院できない場合がある?
ホスピスにも定員がありますので、末期がんであっても希望するホスピスに入院できない場合もあります。
また次に該当する場合はホスピス・緩和ケア病棟への入院ができません。
- 在宅療養が可能と判断された場合
- がんやエイズ以外の病気治療が必要な(優先される)場合
- 認知症や精神疾患などで他の患者様に影響を与える場合
- 人工透析など高度な医療ケアが必要な患者様を受け入れられる体制が無い病院の場合
- 本人がホスピス入院を望んでいない場合
さらに、終末期を住み慣れた自宅で過ごしたいという患者様にとっては、在宅での緩和ケアを受けながら過ごすという選択をされる方もいらっしゃいますし、実際に1人暮らしの末期がん患者様が在宅での看取りを希望される方が増えてきています。
最後まで自宅でケアを受ける場合は、訪問診療、訪問看護、介護保険サービスを最大限活用するためにも、介護保険法で定められた地域包括支援センターを利用するといいでしょう。
緩和ケアの期間はどのぐらい?ホスピスの平均滞在期間は?
緩和ケアは「がん」と医師に診断されたときから始まり、亡くなるまで続きます。
また、手厚い緩和ケアを受けられるホスピスへの入院期間の平均は30〜45日程度とされ、実際にはホスピスから退院することも多くみられます。
緩和ケアはいつから始める?期間はどのぐらい?
緩和ケアはがんと診断されたときから始まりますので、期間は数日~数年と個人差があります。
以前は「がんは死に至る病気」として捉えられていましたが、がん医療の進歩に伴い、現在では「がんは治る可能性のある病気」となり、慢性疾患と考えられるようになりました。
緩和ケアはがんと診断されたときから始まり治るまで、もしくは死に至るまでの長期間にわたって行われるものへと変わっています。
なお、ターミナルケア(終末期ケア)は、亡くなる1〜2ヶ月くらい前(末期がんで辛さが出現しやすくなる時期)から開始することが多いですが、個人差も多く具体的な期間の定めはありません。
ホスピスの平均滞在期間。終末期の癌治療について。
ホスピスと聞くと、人生の最後を迎えるまで入院できる施設と考えてしまいがちですが、実際のホスピスの平均滞在期間は30〜45日程度です。
診療報酬体系で「全ての患者様の入院日数平均が30日未満で、患者様の入院意思表示から平均14日未満で入院」または「患者様の15%以上が在宅、診療所に退院」する場合、診療報酬(病院の収入)が高くなるように設定されているからです。
病院経営は非常に厳しく、福祉医療機構によると2020年の時点で一般病院の4割以上が赤字経営です。
ホスピスに入院したら終わりではなく、ホスピス退院後の生活も考える必要があるのです。
>末期がんも治る時代。末期がんで余命宣告されてから治る事例も多数
緩和ケア病棟とホスピスの施設の特徴の違いは?
緩和ケア病棟とホスピスに大きな違いはありません。
しかしホスピスという名称を使う施設は、キリスト教系の施設が多いです。ホスピスの起源が中世ヨーロッパで巡礼者や病人の休める場であること、イギリスの医師シシリー・ソンダースによって、1967年に設立されたセント・クリストファー・ホスピスが近代ホスピスの最初とされるためです。
なお、当記事の最初にお伝えした緩和ケアはシシリー・ソンダースによって提唱され、後にWHOによって定義されたものです。
気になる緩和ケア、ホスピスの費用は?
どのような状態で、どのような緩和ケアを受けるかで費用は変わってきますので、一概にはいえません。
一方、ホスピス費用は国が入院費を一律に定めていることもあり、ある程度一定額となっています。
緩和ケアにかかる費用と目安
例えば、一般病棟でがん治療を受けながら、緩和ケアチームによる緩和ケアを受ける場合は、1日3,900円(3割負担で1.170円、1割負担で390円)加算されます。さらに緩和ケアで必要になる薬剤などの負担も加算されます。なお、高額療養費の対象となりますので、場合によってはほとんど自己負担が発生しないこともあります。
緩和ケア病棟(ホスピス)に入院する場合の緩和ケア費用は、次のホスピスにかかる費用と目安を参考にしてください。
外来(通院)や訪問診療で緩和ケアを受ける場合は、診療代や検査代、薬代、心理師によるカウンセリングなどの予約費、交通費などが必要になります。外来や訪問であっても医療費は高額療養費制度の対象となっていますので、一定額を超えた費用は申請により返金されます。
また、65歳以上の方、がんと診断され一定の基準に該当すると判断された40歳以上65歳未満の方は介護保険を申請することにより福祉用具の購入・レンタルや介護ヘルパー、訪問入浴などの在宅サービスを1~3割の自己負担額にて利用することが可能です。
かなり手厚いケアが受けられますので、病院のソーシャルワーカーやお住まいの市区町村の介護担当窓口に相談するようにしましょう。
ホスピスにかかる費用と目安
がんでホスピスに入院した場合、入院費+食事代+差額ベッド代+寝具リース代やおむつ代などの自費が必要です。
ホスピス(緩和ケア病棟)への入院費と食事代は健康保険が適応され、厚生労働省により全国均一に定められており、治療内容に関わらず一定額となっています。
入院期間 | 1割負担 | 3割負担 | 食事代 |
---|---|---|---|
30日以内 | 5,050円 | 15,150円 | 1,380円 |
31日~60日 | 4,510円 | 13,540円 | 1,380円 |
61日以上 | 3,350円 | 10,050円 | 1,380円 |
実際には、高額療養費制度が使えるため、実際の入院費の自己負担額は下記のようになりますが、病院によって異なる差額ベッド代、自費になるおむつ代や病衣代など複雑ですのでソーシャルワーカーに相談することをおすすめします。
なお、高額療養費制度は、保険者に申請を行う必要がありますので、ご注意ください。
70歳未満の患者様:入院費のみ
収入 | 月単位の限度額 | 4回以上の高額療養費に該当した場合 |
---|---|---|
標準報酬月額83万円以上 | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
標準報酬月額53万円~79万円 | 167,400円+(医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
標準報酬月額28万円~50万円 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 44,400円 |
標準報酬月額26万円以下 | 57,600円 | 44,400円 |
住民税非課税 | 35,400円 | 24,600円 |
※同一世帯で複数の医療機関を受診したり、同一人が複数の医療機関を受診したりして、過去1年間(直近12ヶ月)に4回以上高額療養費に該当した場合は、4回目からの自己負担限度額が軽減されます。
75歳以上の患者様:入院費のみ
収入 | 月単位の限度額(個人ごと) | 月単位の限度額(世帯) |
---|---|---|
現役並み:標準報酬月額83万円以上 または課税所得690万円以上 | 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% | |
現役並み:標準報酬月額53万~79万円または課税所得380万円以上 | 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% | |
現役並み:標準報酬月額28万~50万円または課税所得145万円以上 | 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% | |
一般:標準報酬月額26万円以下または課税所得 145万円未満 | 18,000円(年間上限14.4万円) | 57,600円 |
住民税非課税 | 8,000円 | 24,600円 |
住民税非課税世帯(世帯全員が住民税非課税、かつ全員の所得が0円のとき) | 8,000円 | 15,000円 |
※上記は国民健康保険、協会けんぽの場合です。健康保険組合の場合は、各組合へお問い合わせください。
※75歳以上などで、後期高齢者医療被保険者証または高齢受給者証をお持ちの方は、高額療養費の手続きの必要はありません。(外来の合算、入院と外来の合算、世帯での合算をする場合などは、手続きが必要です)
※現役並み所得者に該当する場合は、市区町村民税が非課税等であっても現役並み所得者となります。
統合医療で末期がん対策するという方法も
統合医療で末期がんに対応する方法も忘れてはなりません。
一般に病院で受けられるがんの治療は、西洋医学に基づく対処療法です。しかし医療は西洋医学だけではありません。漢方薬や鍼灸に代表される東洋医学もありますし、アーユルヴェーダなどの医学も世界にはあります。さらには代替医療も存在しています。
様々医学の良いとこどりをした統合医療は、末期がんに対応できる唯一無二のものです。
統合医療は、ありとあらゆる医療の良いとこどりをした医療ですから、病院で治療方法が無くなったがんであってもエビデンス(証拠・根拠)のある治療方法が存在し完治できると言っても過言ではありません。
実際、多くの末期がんの患者様が統合医療に切り替えたり、統合医療を追加することで完治しています。
>末期がんも治る時代。末期がんで余命宣告されてから治る事例も多数
もし、あなたや家族が末期がんで緩和ケアをすすめられたら?
末期がんでターミナルケア(終末期ケア)を医師から勧められたのなら、現代医療ではがん治療ができなくなったというサインです。
「現代医療で手を尽くしましたが、現代医療ではもう治療することはできません。もうすぐ死ぬから死ぬ準備をしてください」という意味としてもいいでしょう。
しかし、人生を諦める必要はありません。
在宅緩和ケアで訪問医療で癌治療にのぞむ
在宅看取り(自宅で死にたい)を考えている方にとって、有望な選択肢のひとつで、現在増加傾向にあります。
ホスピスや緩和ケア病棟に入院し、在宅でも対処できる痛みになってから退院し、在宅(訪問医療・訪問介護)に切り替える方法もあります。
しかし、在宅で可能な治療は限られていることもあり、緩和ケア病棟(ホスピス)と似たような形での医療と介護となる可能性が高く、末期がんが治癒するとは考えられません。
緩和ケア病棟へ入院して治療にのぞむ
がん治療を諦め、意識を保ったまま人生の最後を幸せに過ごしたいのなら、緩和ケア病棟(ホスピス)への入院がおすすめです。
人生の最後を苦痛なく尊厳をもって迎えられるようにするのが緩和ケア病棟の役割ですから、積極的な治療や延命措置はせず、余命を如何にして過ごすのかということがメインとなります。
とはいえ、末期がんで緩和ケアを受けずに過ごすのは、非常に痛みが強く辛い最後(痛みと苦しみの絶望の中、亡くなる)を迎えることになりますから、緩和ケア病棟への入院も選択肢のひとつとして考えておきましょう。
現代医療以外で統合医療も組み合わせて癌治療にのぞむ
末期がんであっても治る唯一の可能性が、統合医療です。
末期がんでターミナルケア(終末期ケア)を医師から勧められたのなら、現代医療ではがん治療が不可能という意味ですが、がん治療を諦める必要は全くありません。
視点を広げた統合医療であれば治療する方法があるのに、現代医療(保険)では治療できないと統合医療を知らない医師が勝手に判断しただけです。
残念なことに、末期がんで現代医療では施しようがない保健医療しか知らない医師に判断されると、医師の権威性や医師に従うべきという心理が働き多くの方は諦めてしまいます。
統合医療を組み合わせれば治る末期がんであっても方法を知らずに、がんの治療を諦めて死を待つのは、誤った選択といっていいでしょう。
>末期がんも治る時代。末期がんで余命宣告されてから治る事例も多数
ホスピスで最後を迎える選択肢をとる前に、本当にうつ手がないのかを探してみる事も重要。今は末期がんでも治る時代
末期がんで現代医療では無理、うつ手がないと言われても、統合医療に視点を広げれば、治療手段が存在し治すことが可能です。
家族や友人から否定されたとしても、ご自身の人生を決めるのはあなた自身です。
もしかしたら、ご自身の経験から「末期がんは治らない病気」「ステージ4だから無理だと聞いている」ことを何度も聞いて、信じていたとしても、医療は日進月歩。数年前の常識は既に変わっています。
2023年の現在、末期がんであっても、治癒する手段は残されているのです。
幸せな最後を掴むためにも、がんの治療に統合医療を組み合わせることをおすすめします。
>末期がんも治る時代。末期がんで余命宣告されてから治る事例も多数
緩和ケア・ホスピスについて当協会によくある質問
Q1:緩和ケアしながらでも統合医療は取り組んでも大丈夫ですか?
緩和ケアを受けながら、統合医療に取り組むことも可能です。ただし、日本の保険診療において、保険診療と自由診療を同時に行う混合診療は認められていません。統合医療における療法ががんに対する一連の治療とされたとき、今まで保険診療であった部分も含め自由診療(100%自己負担)となり経済的負担が重くなりますのでご注意ください。
Q2:緩和ケア病棟に入院しています。入院中に統合医療に取り組めますか?
緩和ケア病棟に入院中でも統合医療に取り組むことが可能です。ただし、トラブルを防止する観点から、主治医の許可を得るようにしましょう。なお、病院や主治医から統合医療に取り組むことを拒否された場合は、難しくなります。
Q3:在宅緩和ケアで訪問医療を受けています。自宅で統合医療の並行治療は可能ですか?
在宅緩和ケア中でも統合医療による治療を追加することが可能です。緩和ケア病棟や一般病棟への入院中よりも在宅の方が統合医療を追加しやすいことが多く、おすすめの方法といっていいでしょう。
Q4:余命2ヶ月と宣告されて、ホスピスへ入院するか悩んでいます。今からでも癌が治る可能性はありますか?
余命2ヶ月とされても、がんは治る可能性があります。対処療法である西洋医学だけでは余命2ヶ月ですが、統合医療であれば余命2ヶ月とは言い切れません。実際に、対処療法である西洋医学では不可能とされた病態でも統合医療に切り替えることで治癒した実績が多数あります。もちろん、ホスピスに入院しながら生活の質を維持し、統合医療に取り組めば余命2ヶ月のがんであっても治るでしょう。